「オーデコロン」の歴史は、この一本から始まった
1533年、フィレンツェ。
14歳のカテリーナ・ディ・メディチは、フランス王アンリ2世のもとへ嫁ぐにあたり、ドミニコ修道士たちにある香水を作らせました。
「愛する人への、最初の贈り物に」——その香りが、後に世界中に広まる「オーデコロン」の起源になるとは、当時の誰も知る由もなかった。
1221年にイタリア・フィレンツェで創業し、現存する世界最古の薬局として知られる「サンタ・マリア・ノヴェッラ」。その歴史の出発点に立つ、最古のフレグランスが「アクア デッラ レジーナ(王妃の水)」です。
イタリア産のシトラスが弾け、ネロリとラベンダーが揺れ、クローブがほのかに渋みを添える。
「最古にして最高傑作」と呼ぶ愛好家が絶えない理由は、ただ古いからではなく、500年経っても色褪せない完成度にあります。
アクア デッラ レジーナを愛用・言及情報がある芸能人は?
以下は、当サイトで確認できた愛用・言及情報の一例です。
- カテリーナ・ディ・メディチ
歴史上の王妃。彼女が纏ったことで、この香りは「王妃の水」という名を冠しました。このストーリーこそが最大の魅力です。 - 吉瀬美智子さん
サンタ・マリア・ノヴェッラのフレグランスを長年愛用されていることで知られており、彼女の持つ「凛とした大人の清潔感」はこのブランドの世界観そのものです。 - 石田ゆり子さん
ブランドの看板である「ポプリ」の愛用者として有名ですが、そのナチュラルでオーガニックなライフスタイルは、この香水のターゲット層と完璧に重なります。 - 小田切ヒロさん(ヘアメイクアップアーティスト)
2022年5月のYouTubeにて「自宅でリラックスする時に纏っている」と紹介されていました。
※順不同です。
「知る人ぞ知る」という言葉がこれほど似合う香水もなく、美容・香水業界の玄人に特に支持されている一本です。SNSで話題になり検索数が急増した経緯もあり、「気になって調べたのに情報が少ない」と感じた方も多いはず。この記事で、その魅力をしっかりお伝えします。
どんな香り?香りのざっくりイメージ
専門用語をできるだけ使わずに表現すると、アクア デッラ レジーナはこんな香りです。
一言で言えば——
**「フィレンツェの朝、修道院の石畳を吹き抜ける、最も気高く清潔な風」**です。
- 「搾りたてのシトラス」
つけた瞬間、ベルガモットとイタリアンシトラスが鮮烈に弾けます。
それは人工的なレモンではなく、たった今もぎ取った果実のような、苦味すら心地よい瑞々しさです。 - 「ハーブの洗礼」
次第にネロリやローズマリー、ラベンダーといった薬草(ハーブ)の香りが重なります。
これが「薬局」をルーツに持つブランドならではの、凛とした知性を感じさせます。 - 「石鹸のような残り香」
ラストは、微かなクローブとムスクが全体をまとめ上げます。
いわゆる「香水臭さ」が一切なく、まるで最高級の石鹸で体を洗い清めた後のような、清々しい余韻が続きます。

香りの構成
800年前のレシピが息づく、シンプルかつ完璧なアンサンブルです。

| 段階 | 主な香り | 印象 |
| トップ | イタリアンシトラス、ベルガモット、プチグレン | 「光のシャワー」 心を一瞬で浄化する、圧倒的なフレッシュ感。 |
| ミドル | ネロリ、ローズマリー、ラベンダー、クローブ | 「歴史の奥行き」 知的なハーブが織りなす、洗練された「王妃」の気品。 |
| ラスト | ムスク、アンバー、パチュリ | 「静謐な清潔」 肌に溶け込み、体温と混ざり合う「無垢」な余韻。 |
香りのプロファイル
アクア デッラ レジーナを纏う前に知っておきたい、基本的な特徴のまとめです。
| 項目 | 内容 |
| 香りの系統 | シトラス・ハーバル(ヘスペリデート) |
| 持続時間 | 2〜3時間程度(オーデコロンのため。リフレッシュとして纏うのが伝統的なスタイルです) |
| 季節 | 春・夏(特に、湿度の高い日本の夏に「涼」を運んでくれる救世主です) |
| ジェンダー | ユニセックス(男性が纏うと「清潔で育ちの良い紳士」の印象を与えます) |
| おすすめシーン | 寝起き、仕事前のスイッチ、大切な食事会、寝香水 |
どんな人に似合う?
アクア デッラ レジーナはこんな人にピッタリです。

「香水嫌い」を自認する人
人工的な香料に酔いやすい方にこそ試してほしい、自然の恵みそのものの香りです。
白シャツやリネンを美しく着こなしたい人
清潔感を何よりも優先する、ミニマルなスタイルに最高にマッチします。
「歴史」や「ストーリー」を身に纏いたい人
500年前の王妃と同じ香りを共有するという、知的な体験を好む方に。
高い信頼感が求められる職業の人
医療従事者や士業など、威圧感を与えず、かつ「整っている」印象を与えたい方に。
ここがリアル!「最古の香水」の光と影
持続力はかなり短め
オーデコロンという濃度の低さもあり、1〜2時間で香りが落ち着いてきます。
「もっと長く楽しみたい」という方は、ボディローションやバス&シャワージェルなど、同シリーズのボディケアラインと重ね使いするのが愛好家の間での定番です。またアトマイザーに入れて持ち歩き、こまめにつけ直す使い方も◎。
「芳香剤っぽい」と感じる人もいる
ハーブとシトラスが組み合わさったこの香りを、「石けんみたい」「アロマっぽい」「どこかで嗅いだことがある」と感じる方もいます。
それは、この香水が「オーデコロンの起源」であり、後世の無数の香りに影響を与えてきた証拠とも言えます。「原点」に触れる体験として捉えると、また違った深みが生まれます。
似てる香水は?「アクア デッラ レジーナ」をハックする代替案
ロジェ・ガレ ジャン=マリー・ファリーナ オーデコロン
【歴史的系譜:最も近い兄弟】「王妃の水」から生まれたもう一つの歴史的名品
サンタマリアノヴェッラの「王妃の水」のレシピが元になり、ドイツ・ケルンで誕生した「ケルンの水(オーデコロン)」の系譜を受け継ぐ一本。
アクア デッラ レジーナと「香りの祖先が同じ」という意味では、最も近い存在です。
価格もリーズナブルで、歴史的なシトラス香水の世界観を気軽に体験できます。
エリザベスアーデン グリーンティー
【比較:より現代的でライト】清潔感重視・入手しやすい日常使いの定番
同じシトラス・ハーバル系でも、こちらはより現代的に整えられた軽やかさが特徴。
「アクア デッラ レジーナの世界観に興味はあるが、もう少し馴染みやすいものから試したい」という方への橋渡しになる一本です。

まとめ:500年前の「王妃の水」が、今も現役である理由
トレンドは移ろう。人気芸能人の愛用香水も、季節ごとに変わっていく。
それでもアクア デッラ レジーナは、1533年から変わらずそこにあり続けています。
乾いたシトラスとハーブが織りなす、甘さに頼らない清潔感。
それはカテリーナが「最初の贈り物」として選んだ理由でもあり、500年後の私たちが惹かれる理由でもあります。
「香水らしくない」と感じるなら、それがこの香水の正体です。
香りをまとうことへの「答え」の一つが、この小さなボトルの中に詰まっています。
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